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脳幹、小脳

こんにちは! 昨年末は、忙しさを弁解にしてしまいますが更新できずに2か月も空けてしまいました 😅
昨年最終の「側頭葉、後頭葉」の脳シリーズのラストになります ❕

脳幹は、中脳、橋、延髄から構成されます。上方には大脳、背側には第四脳室を挟んで小脳があり、下方では脊髄につながっています。
他の中枢神経との間に様々な入出力路を有し、意識レベル(覚醒レベル)の調節や、生命維持などの機能をもっています。
脳幹出血や頭蓋内圧亢進で脳幹が圧迫された場合、呼吸や循環に影響を及ぼすため、注意が必要です。特に呼吸停止に注意し、必要時呼吸器等の呼吸サポートが必要になってきます。
脳の中で一番生命に直結する場所といえます。

次に、小脳です。

小脳は四肢・体幹の動きの調節や、平衡・眼球運動の調節に関わります。入力された情報をもとに錐体路などを調節し、なめらかで適切な運動を可能にしています。例えば、姿勢を保ち歩くことができる、なめらかに話すことができる、細かい動作ができる、運動を予測して速く適切に動ける、運動を学習してなめらかに実行できる(自転車やスポーツ等)といった動作は小脳が調節しています。

逆にこれが障害されると、小脳性運動失調という症状が出ます。酔っ払いの人を思い浮かべるとイメージしやすいと思います。
歩行障害や構音障害、眼振、四肢・体幹の協調運動障害などがみられます。

・体幹運動失調・酩酊様歩行
 体幹の姿勢保持・運動調節ができないため、立位またはひどくなると座位でも体幹の動揺がみられます。また、歩くときには両足を開き、体幹を揺らしながら不安定に歩く、酔ったようにみえるため、酩酊様歩行といわれます。
・小脳性構音障害
 発声に必要な咽頭筋群などの協調運動が障害されるため、酔っ払ったような、数語ずつ、途切れ途切れで不明瞭な話し方がみられます。ゆっくりとした話し方になり、また音の大きさを調節できず、突然大声になる爆発性言語がみられることもあります。
・測定障害
 手足などを目標に正しくもっていくことができず、ずれてしまう症状です。
・運動の分解
 複数の筋が協調してスムーズに動くことができず、バラバラになってしまう状態をいいます。
・変換運動障害
 ある動きからそれに拮抗する逆の動きへの変換がスムーズにできないことをいいます。
・企図振戦
 手や足などを目標に近づけようとしたときに生じます。不規則で速い震えのことです。目標に近づくほど、震えが大きくなります。
・注視方向性眼振
 視線をある方向に固定したときに生じる眼振です。

上記のような特徴的な症状が出現します。これをスクリーニングするために、様々な試験があります。

・つぎ足歩行
 一歩ごとに踵を前の足のつま先にピッタリつけて一直線上を歩いてもらい、ふらつきの有無や方向を観察します。軽度の失調性歩行をスクリーニングします。
・指鼻指試験
 患者の示指で、患者の鼻先と検者の指先を交互に触れさせます。上肢の協調運動障害をスクリーニングします。
・踵膝試験
 患者に仰臥位になってもらい、一方の踵を、足関節を背屈させた状態で反対側の膝に乗せてもらいます。次に、すねに沿って足首まで真っ直ぐに踵を滑らせます。下肢の協調運動をスクリーニングします。
・手回内・回外試験
 両方の肘を軽く曲げ、前腕を挙上させたうえ、手関節の回内・回外を最大速度で行わせます。動きの円滑さ、リズムを観察し、変換運動障害をスクリーニングします。

小脳の機能、障害による症状、スクリーニング試験について話してきましたが、かなり特徴的ですよね。小脳患者さんに話を伺うと、「ずっと船酔いしているみたい」とのことでした。移動時はゆっくり、患者さんのペースで介助するよう心がけています。吐き気への対応も必須です。

脳シリーズはここでおしまいです ❕ ではまた 🖐️

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