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クーリングって必要なの?①

こんにちは 😀
突然ですが、看護におけるクーリングって必要だと思いますか?
必要であるならば、どのような患者にどのようなクーリングをしますか?

本日は古くからある看護、クーリングについて話していこうと思います。

クーリングは、発熱患者🥵に対して体表面から冷却することによって解熱することを目的としている対処療法です。
皆さんも熱が出たときに氷枕をした経験があるのではないでしょうか。

まずクーリングを考えていく前に、発熱について考えてみましょう。
体温には、核心温と外殻温があります。核心温は身体の内部の温度のことで、脳や心臓などといった重要な臓器を守るために、37.0度前後に調節されています。この体温調節の基準になるのは、視床下部にある体温中枢のセットポイントです。一方、外殻温は、外界の温度(環境温)により変動しやすく、体表面や四肢の末端ではその変動は大きくなります。ヒトは核心温を一定に保つために、皮膚で受けた温度の情報と、体温調節中枢のセットポイントを比較し、熱産生や熱放散による体温を調節しています。

発熱にはメリットとデメリットがあります。
発熱のメリットは、
・病原体の増殖抑制
・免疫機能の向上
が挙げられます。

逆にデメリットは、
・代謝亢進
・酸素消費量の増大
・心拍数の増加
・不穏など
が挙げられます。

発熱と聞くとデメリットばかりを考慮しがちですが、病原体と戦うための反応であり、メリットとデメリットを天秤にかけて解熱を考えていく必要があります。

次回も続きをお話ししたいと思います。本日はこの辺で 🙂また🖐️

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