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輸血

こんにちは。日中は早くも夏を感じる暑さになってきましたね・・・。
気温差があるので、体調管理に注意していきたいですね 🙂

本日は輸血についてお話しをしたいと思います!
まず、種類は3つあります!赤血球液と、新線凍結血漿、血小板濃厚液の3種類です。

①赤血球液(RBC:Red Blood Cell)
一般的に輸血というとこれを想像することが多いかと思います。
「照射赤血球液-LR(Ir-RBC-LR)」と記載されたものがありますが、「Ir」は放射線を照射したという意味、「LR」は白血球を除去したという意味です。
目的は、末梢循環系への酸素を十分に供給するためのヘモグロビン補充です。

②新鮮凍結血漿(FFP:Fresh Frozen Plasma)
目的は、凝固因子の補充による治療的投与です。他に安全で効果的な血漿分画製剤がない場合のみ適応となります。
例えば、循環血漿減少の改善と補充を目的にする場合は、人工膠質液やアルブミン製剤が使用されます。

③血小板濃厚液(PC:Platelet Concentrate)
目的は、血小板減少による出血の防止、止血です。

輸血投与中に最も起こりやすい異常は副作用です。投与直後から現れる副作用と、時間が経過してから現れる副作用があります。急性溶血性副作用は早期発見しやすいため、特に注意して観察を行いましょう。副作用が現れる場合、多くは血圧の上昇や頻脈、呼吸数の増加などが顕著です。ただしそれが輸血の副作用なのか、違う原因なのかを確かめる必要があります。そのためには輸血前の状態もアセスメントし、輸血中から輸血後に変化があったのかを観察することが必要です。あわせて他の副作用が現れているかどうかを確認しましょう。掻痒感や呼吸困難などの自覚症状があるか、蕁麻疹や発疹、尿の色の異常などの他覚症状があるか、他のバイタルサインに異常がないかを観察します。輸血直後、輸血投与5分後、15分後は必ず観察します。

臨床にいると、日々たくさんの輸血が使用されているのを目の当たりにします。もちろんそれは自己血以外は献血から成り立っているものです。私は献血は看護学生の頃以来していないので、今度しに行こうかなと思っています!

血液はその機能の完全なものを人工的に造ることができず、長期保存もできません。有効期間が長い血漿製剤で1年間、短い血小板製剤の場合4日間ですので、献血への継続的な協力がとても大切ですね。

それでは、また 🖐️

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