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高齢者

こんにちは!暖かくなってきましたね 🌞
出会いと別れの季節になり、歳をとってもこの時期は少し心がざわざわします 🙂

本日は高齢者の特徴についてお話ししていきたいと思います。
一般に、高齢者は65歳以上の人たちを指すと定義されています。特徴として、まず思い浮かぶのが体内水分量の変化です。成人では体重の約55〜60%を水分が占めていますが、加齢により身体構成の成分に変化が起きます。脂肪成分が増加し、臓器・筋肉・細胞内液が減少するため、高齢者では体重あたりの水分量が50%ほどに低下します。

(25歳→75歳の身体構成成分の分布変化)
脂肪 15%→30%
組織 17%→12%
骨 6%→5%
細胞内液 42%→33%
細胞外液 20%→20%

加えて腎機能・口渇中枢の機能低下や発汗・下痢などによる水分低下、また場合によっては低栄養(低アルブミン血症)を起因とした水分の血管外漏出から、循環血液量が減少することによって、脱水をきたしやすい状態になります。
次にバイタルサインの変化ですが、高齢になると動脈硬化が進み、血管抵抗が大きくなるため、高血圧をもつ人が増えます。高血圧は、動脈瘤、脳梗塞、くも膜下出血、狭心症、心筋梗塞などのリスク因子です。
高齢者の脈拍数は50〜70回/分を基本とし、50回以下を徐脈、100回以上を頻脈と表現します。成人と比較して少し低めですが、これには加齢による血管抵抗の増加や血圧の上昇、安静時の心拍出量の低下、ストレスによる反応性の減弱などが関係しています。
また、加齢変化に伴う嚥下機能や咳反射の低下がみられることがあります。これにより、不顕性誤嚥といって咳やむせがないまま食物などが気管へ入り、誤嚥性肺炎などを引き起こすことがあります。
体温は、加齢により筋肉量が減少し、熱産生が低下するため、体温が低くなりがちです。また、成人は快適と感じる温度は年間を通じてほぼ一定ですが、高齢者は高温環境では成人よりも高い温度を、低音環境では成人よりも低い温度を快適と感じやすくなることが知られています。加えて高齢者では温覚・冷覚の閾値が上昇するため、夏は高体温、冬は低体温になりやすいという特徴があります。

これを書きながら、学生のころに老年期看護学の授業や実習で何度も学習したことを思い出しました 😓 患者さんは高齢者であることが多いので、これを理解した上で看護にあたることは本当に重要だなと臨床に出て痛感しています 🙂
しっかりと押さえておきたいですね ❗

ではまた!

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