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認知症②

時が過ぎるのは本当に早い速い 💦 もう12月になってしまいました 😅

いよいよ風が冷たい季節になりましたね。
それでもまだ日中は随分暖かい日もありますから、寒暖差に気をつけて、体調管理はしっかりしていきたいですね 😊

本日も前回に続き、認知症についてお話していきたいと思います。

認知症の症状は、大きく中核症状とBPSD(行動・心理症状)の2つに分けられます。
中核症状は、脳の障害により直接起こる症状であり、認知症患者に必ずみられます。記憶障害、見当識障害、失語、失行、失認、遂行機能障害などがあります。
見当識障害とは、時間や場所、人物など周囲の状況を正しく認識する能力のことです。認知症では、近時記憶(数分から数ヶ月前までの記憶)による時間の見当識から障害され、次に場所、人物の順で障害されます。
遂行機能障害とは、ものごとを論理的に考え、計画し、実行に移す能力が障害される状態のことをいいます。例えば、今日の夕食はカレーにしようと考えたとき、レシピを考え、足りない食材を買いに行くと思いますが、そのような遂行機能ができなくなります。

BPSD(行動・心理症状)は、中核症状に付随して引き起こされる二次的な症状で、不眠、徘徊、幻覚・妄想などがあります。これは中核症状に比べると個人差が大きく、環境にも影響されます。中核症状よりも患者や家族の悩み・負担の原因となる場合が多いですが、適切な治療や対応で症状の改善が期待できます。

次に診断、鑑別です。
診断の基本は患者と家族への問診です。問診で認知症が疑われる場合、認知機能検査(MMSEや改訂長谷川式簡易知能評価スケールなど)を行います。そこで異常があれば、各認知症の特徴的な症状の有無、神経症候の有無、画像検査をお行い鑑別します。

MMSEは臨床でもよくやっていました。
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)とMini-Mental State Examination(MMSE)は、どちらも10分程度の検査ですが、検査方法、検査結果の違いなども知っておきたいですね ❣️

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