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地震といえば

皆さんこんにちは

先日大きな地震が関西で起こりましたね。皆さん被害などありませんでしょうか

地震が起こるたびに災害への対策の重要性を感じる今日この頃です

 

先日の震災による避難が長期化した影響で日本循環器学会が被災地に弾性ストッキングを送る準備をしているようです。

避難先での生活が長期化した際に起こりやすい疾患に「深部静脈血栓症」があります。これを率先して予防しようという考えでしょう。更に前に起きた熊本地震では50人以上が重症化し死者もでたという疾患です。

一般的にエコノミー症候群という名前で呼ばれている疾患で、どのような疾患かというと

日常生活において下肢の血流は下肢の筋ポンプと静脈弁の効果で心臓へと還流しますが、今回のように下肢の運動が少ない状態になると、必然的に下肢に血流が停滞するようになり、静脈内で停滞した血液が凝固し血栓となる疾患です。

病院においては寝たきりの患者さんや術後患者に発生しやすいと言われています。

 

ではなぜこの疾患が話題になるのかといいますと・・・

血栓ができた状態で急に下肢の筋ポンプが稼働した際に、血栓が心臓へ到達し肺動脈で肺塞栓症(PE)を引き起こし、最悪死亡してしまうという疾患であり、誰にでも起こりうるという可能性がある為です。

治療はどうするのかというと抗凝固療法が中心となり、場合によって下大静脈フィルターを留置しPE自体になるのを防止することもあります。

下肢の運動を促すことや水分の摂取を促し予防を促すことが一番ではありますが、血栓を早期発見し、肺塞栓症を未然に防止することが重要になります。

 

深部静脈血栓症の症状

・患側の腫脹

鈍痛

・患側色調変化(赤色・紫色)→静脈うっ滞する為、チアノーゼ様変化となる

・静脈瘤の形成

ホーマンズ徴候

などが挙げられます。

また、血液データではDダイマーやFDPによる凝固系の値が高値となります。

 

看護師としては血栓ができないように介入することがとても重要であり、DVTリスクが高い患者には弾性ストッキングの着用やフットポンプでの間歇的な圧迫、弾性包帯での加圧を行い。水分摂取や下肢の運動を勧める介入が必要です。

現場でDVT疑いの患者さんや被災者さんを見つけた際に適切な処置ができるよう勉強できると良いですね

 

最後になりましたが、この度の震災で被害に会われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 

 

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