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よくあるアクシデント
いきなりですが、新人看護師さんがよくするあるあるアクシデントのお話です。
特に新入職者が増える4月、5月によく起こるのですが、何かわかります?
それは・・・
インスリン製剤の打ち間違いです
毎年なにかしらニュースで上がったりしますよね、ではインスリンについて振り返りましょう。
インスリン:膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるホルモンで、血糖の使用を亢進し血糖値を降下させる作用があります。
つまり、糖尿病の人やステロイド製剤を使用している人など、高血糖状態の方に投与するお薬になります。
では何故アクシデントが起こるのかといいますと・・・
インスリンの投与量はmlではなくUnits(単位)で管理されているから!です
つまり
先輩Ns「インスリン4単位打っておいてー」
先輩Ns「やったことあるよね?」
先輩Ns「え・・・はい(やったことあるけど、しっかり覚えてないな・・・)」
後輩Ns「4単位か・・・4ml吸えばいいかな・・・」
でアクシデント完成になるわけです・・・
よく間違いが起こる為、対策として全ての製剤が100単位/mlに濃度統一されています←ここ大事
更にインスリン専用のシリンジ(単位表記)もありますので、そのシリンジを使えば単位管理で吸い出せるというわけです。
上記の例でいくと4mlですので400単位投与になり確実に低血糖起こして命に関わる事故になる可能性が高いです。
そんな身近だけど危ないお薬のインスリン製剤のお話でした。
今日はこのあたりで、次回はインスリン製剤の種類についてにしますね