TOPICS
PCPSとECMOって何？どう違うの？（その１）
こんにちは！早いことで、とうとう年末を迎えますね。 
年末はクリスマスから年越しと行事が盛りだくさんでワクワクします 
今日のお話はPCPSとECMOについて！ECMOという言葉はコロナ禍になって耳にすることが多くなったのではないでしょうか？
違いを話していく前に、まずECMOから解説していきます
ECMOとは、
extracorporeal membrane oxygenationの略で、体外式膜型人工肺といいます。人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療で重症呼吸・循環不全患者の呼吸および循環回路が自発的に回復するまでの間に呼吸および循環を補助する対処療法です。人工肺の開発の歴史の中で気泡型やフィルム型という種類がありましたが、現在は膜型人工肺が主流となっています。
そして、治療の方法は２パターンあります！
治療パターン①
静脈血を脱血して、膜型人工肺で酸素化した血液を動脈血へ還す
脱血部位は静脈（Vein)、送血部位は動脈(Artery)なので、VA-ECMOといいます。構造的に心臓と肺を助ける形になりますね。
治療パターン②
静脈血を脱血して、膜型人工肺で酸素化した血液を静脈血へ還す
脱血部位、送血部位共に静脈（Vein)なので、VV-ECMOといいます。こちらは構造的に肺によるガス交換能のみを助ける形になりますね。
COVID-19で主に使用されたのは後者のVV-ECMOですね。呼吸補助はNPPVや人工呼吸器がありますが、VV-ECMOがその最終手段として使用されていたわけです！
今日はこのあたりで！次回はPCPSとの違いについてお話します！
