TOPICS
経静脈栄養を考える
こんにちは 😀 前回は経腸栄養でしたが、今回は経静脈栄養についてお話ししたいと思います ❕
経静脈栄養は末梢静脈栄養と中心静脈栄養に分けられます。
末梢静脈栄養は、名前の通り末梢静脈に留置したカテーテルから輸液製剤を投与する方法です。末梢静脈確保は看護師でも行うことができ、比較的容易で、患者さんの負担が少ないです。施行期間は2週間未満が目安です。重篤な合併症は少ないですが、浸透圧の高い製剤を投与した場合には、痛みや静脈炎を生じやすいです。
中心静脈栄養は、中心静脈に留置したカテーテルから輸液製剤を投与する方法です。中心静脈路確保は医師が実施し、複雑で患者さんの負担が多いです(PICC挿入は特定行為で看護師が実施することがあります)。施行期間は2週間以上が目安です。カテーテル挿入時に気胸・血胸などの重篤な合併症が起こることがあります。また、カテーテル関連血流感染に注意が必要です。中心静脈栄養は、低濃度輸液剤しか投与できない末梢静脈栄養と比べ、高カロリー輸液製剤を投与できるため、カロリーの確保ができます。
経静脈栄養法は、非生理的な栄養管理法であるため、特に代謝性の合併症に注意が必要です。また、絶食にして消化管を使わないとことで、消化器系に生じる合併症もあります。
代謝性合併症は、大きく分けて3つあります。
・糖代謝異常
高濃度のグルコースを投与することで、高血糖となったり、急に投与を中止した際に、低血糖となることがあります。高血糖から尿量が増加し、脱水をきたすこともあります。血糖値の変動に注意し、輸液速度を一時的に速めることを避けることが重要です。脂質を用いて熱量を投与することで糖質の投与量を下げることができ、糖代謝異常の対策になります。
・ビタミン欠乏
高カロリー輸液の施行中や、侵襲下で糖質代謝が亢進していると、ビタミンB1の消費量が増えて欠乏状態となり、代謝性アシドーシスやウェルニッケ脳症をきたすことがあります。長期に渡り、経静脈栄養を施行している場合には、ビタミンが投与されているかを確認することが重要です。
・微量元素欠乏
生体内で酵素として働くなどの重要な役割を果たす微量元素が欠乏すると、さまざまな障害が生じることがあります。亜鉛の欠乏では顔面や会陰の特徴的皮疹や口内炎、脱毛がみられ、セレンの欠乏では心筋症や不整脈がみられます。血中の微量元素のモニタリングを定期的に行い、微量元素の投与を適切に行うことが重要です。
ではまた 🖐️




