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DNAR
こんにちは 😃 本日は意思決定について少しお話ししていこうと思います。
皆さん、DNARは知っていますか ❔
DNARとは、Do Not Attempt Resuscitationの略で、日本救急医学会で「患者本人または患者の利益にかかわる代理者の意思決定を受けて心肺蘇生を行わないこと」と定義されています。No-CPRやナチュラルコースなども似た用語として使用されます。
かつてはDNRと呼ばれていましたが、「蘇生が成功する可能性があっても行わない」と誤解される可能性があったため、「Attempt(試みる)」が加えられました。心肺蘇生を行っても蘇生する可能性が低いと考えられる場合は心肺蘇生を試みないでほしいという意思表示です。
DNARの確認は、主に終末期の患者やその家族に対し行うことが多いです。
日本救急医学会、日本集中医学会、日本循環器学会の3学会のガイドラインでは、終末期の定義とその判断について以下のように記載されています。
定義
集中治療室などで治療されている急性重症患者に対し適切な治療を尽くしても救命の見込みがないと判断される時期である
判断
救急・集中治療における終末期にはさまざまな状況があり、例えば、医療チームが慎重かつ客観的に判断を行った結果として以下の①〜④のいずれかに相当する場合などである
①不可逆的な全脳機能不全(脳死判断後や脳血流停止の確認後などを含む)であると十分な時間をかけて診断された場合
②生命が人工的な装置に依存し、生命維持に必須な複数の臓器が不可逆的機能不全となり、移植などの代替手段もない場合
③その時点で行われている治療に加えて、さらに行うべき治療方法がなく、現状の治療を継続しても近いうちに死亡することが予測される場合
④回復不可能な疾病の末期、例えば悪性腫瘍の末期であることが積極的治療の開始後に判明した場合
終末期になると、患者やその家族と治療方針について話し合い、DNARについても確認していきます。
また、DNAR指示はいつでも変更可能であり、それも説明します。
DNARについて、全ての積極的治療を行わないことと認識している医療者がよくみられます。「心肺蘇生に関する意思表示」なので、人工呼吸器、薬剤投与、輸液、輸血、経管栄養などは無関係であり、DNARに加えて一緒に考えていく必要があります。
臨床でよくみるケースが、患者本人は急激に病状が悪化もしくは発症し意思決定できない状態となり、代理決定者の家族がDNARの判断に迷うケースです。
そのためにも、もしものことは意思決定ができるうちに話しておくことが良いと思います。
次回はその話をします ❕ ではまた 🖐️




