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前頭葉

こんにちは 😀 本日から「脳」の機能についてお話していこうと思います。
個人的に脳は学生の頃から苦手でした 😓 複雑ですし・・・。大脳皮質に絞って、構造と機能をみていきましょう ❗

まずは大脳の4つの領域ですが、すぐに答えられますか ❔
大きく捉えると、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つの葉に分かれます。

前頭葉は、大脳の中心溝より前の部分です。
前頭連合野、高次運動野、一次運動野の3つに分けられます。

前頭連合野は大脳の約30%を占め、判断、思考、計画、企画、創造、注意、抑制、コミュニケーションなどの高次脳機能があります。人間らしい活動を行うことができるのは前頭連合野のおかげであり、これが障害されると、高次脳機能障害が生じます。

高次脳機能障害は発動性の低下、意欲の低下、易疲労性、創造性、思考・判断力の低下を起こし、簡単にいうとだらしなくぼーっとします。
また、注意障害や脱抑制があり、一つのことを集中してできなくなります。易怒性、情動失禁、多幸感が出現することもあり、人格も変わることがあります。
私は高次脳機能障害により、穏やかだった患者がとても怒りっぽくなったのをみたことがあります。

また、前頭連合野には、Broca野(運動性言語中枢)があり、ここが障害されることをBroca失語(皮質性運動性失語)といいます。
非流暢で音韻性錯語(音の一部を誤る)が多く、(病院にいる患者に対し、ここはどこですか?と質問)「あの・・・こ・・びょエン」といった感じです。言語理解は可能なことが多いです。

ヒトが複雑な運動をする際は、適切な運動を準備する高次運動野と、運動の実行を指令する一次運動野が協調して働いています。
前頭連合野で判断をし、高次運動野でプログラムの「作成」→一次運動野で「実行」に移るといったイメージですね。

前頭葉は、人間らしく生きるため、そして運動するために重要な領域といえます。

臨床で多くの前頭葉の障害がある患者をみてきましたが、家族は人格の変わった患者にショックを受けることが多いです。家族に適切な説明をし、根気よくリハビリテーションを続けられるよう支援が必要だと思います。

ではまた 🖐️

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